とある日、中学校から家に帰ってきてマッタリしてたら電話が鳴った。
俺「もしもしWですけど?」
女子「ああW?ちょっと話あんだけどいい?」
俺「おー。どうした?」
女子「WのクラスにOっているでしょ?」
俺「うん。」
女子「何かWのこと好きらしいの。」
俺「はっ?何それ?」
そう、実は心当たりがあった。
俺が通ってた中学は近隣の2つの小学校からミックスされる形で生徒が集まっていた。
同じクラスに一組の天敵男女が揃ってしまった。
結果、顔を合わせれば罵声の浴びせ合い。小学校の時によっぽど何かあったんだろう。
男の方は良い奴だったからすぐ仲良くなった。
女の方も俺は何も無いからいたって普通に会話したり接してた。
ある日仲良くなった男が「お前、アイツと喋んの辞めろよ!」でも俺は態度も何も変えずフツーに接した。恐らくこれが気に入られたんだろう。
女子「それでね。Wと交換日記したいんだって。」
俺「えー!交換日記?困るよー!」
女子「何でよ。別にいいじゃん。やってあげてよ!」
俺「だから、困るって言ってんじゃん!」
女子「何がそんなに嫌なのよ!」
俺「俺、今好きな人いるんだよ!」
女子「あらっ、そうなの?へーっ!ちなみに誰よ?」
俺「だから、前からお前のことが好きなの!」
女子「えっ!・・・・・・ありがと。え、いつから?」
俺「小学校からずっと好きだよ。」
女子「そうか。・・・・・・あの、私からのお願いってことで、今回は引き受けてくれないかな?」
俺「わかった。やるよ。」
甘酸っぱい想い出だ