トラックドライバーのつぶやき

配送に関することや言いたいこと何でもあり

「おじさん」から「父親」へ

俺は小学校5年生で叔父さんになった。14歳離れた姉が長女を産んだためだ。それまでは小さな子をそんなに可愛がるとかは無かったが、姪っ子はむちゃくちゃ可愛かった。

うちは4人兄弟で14歳違いの姉、10歳違いの兄、7歳違いの姉がいて、俺だけ離れていた。それだけ離れているので、上の3人は相当俺を可愛がってくれた。ただ、長女と長男はかなり特殊な可愛がり方をしていたらしい。俺を3輪車に乗せ、坂の上からぽんっと背中を押して坂の下で泣く俺を見てゲラゲラ笑っていて、母親にどやされるなんてことがあったらしい。

それだけ離れていると、当然働き始めたり、バイトをしたりするわけだが、お土産を買ってきてくれたり、誕生日にプレゼントを買ってくれたり、お年玉をくれたりしていた。そして、当然結婚や出産もする。なんと兄弟3人共、子供を3人授かったのだ。つまり、甥っ子と姪っ子が9人出来たことになる。みんな本当に可愛くて、おむつを変えたり、お風呂に入れたりと、色んなことが経験できた。

これだけ経験を積んだのだから、自分の子供のときはバッチリだ。と、思っていたが、とんでもない。自分の子供となると全く違うものがある。それは「責任」だ。ぶっちゃけ、甥っ子や姪っ子の対応を何か間違えたとしても、あくまでもお手伝いであり、責任は全く無い。ところが自分の子供となると、当然親としての責任がつきまとうわけだ。おむつの変え方を間違えて、オムツかぶれを起こしたら、皮膚科に連れて行ったり、具合が悪くなったら病院に連れて行ったりしなければならない。予防接種のスケジュール、定期検診。山のようにやることがある。

 

長男が生まれた時は今まで経験したことが無いくらい嬉しかった。初めて抱いた時は体重は軽かったが、親としての責任をずっしりと感じたのを今でもハッキリと覚えている。おじさんだった俺が父親になった瞬間だった。