またまたいつもと同じ、3件目についた時、到着前から嫌な予感がしてた。
前を走る車、見たことある。たしか凄く遅かった気が・・・
案の定、同じ店だ。しかもコイツ、奥が空いてるのに入り口に止めやがった。
「何だコイツ。馬鹿なのか?」
アホっぽいので、話し掛けずに黙って前日の伝票を回収に行く。知り合いの鮮魚のドライバーと一言二言交わしてトラックに戻る。
「まだやってんよ。馬鹿じゃねえの?」
やっと下ろし終わってトラックを移動させた。奥はがら空きだ。一番奥に入ろうとしたら、そのアホのドライバーの下ろした台車が3台並んでて、奥まで入れない。仕方なく横にどけてトラックを下げる。
「何だよ、運ばねえのか?」
アホは降りてくる気配が無い。下ろし終わった俺はすぐにトラックを移動し、そいつの邪魔な荷物を横にどけた。
「まだ来ねえのかよ。」
検品を終えてトラックに戻っても、アホはまだ運転席で何かやってた。
「駄目だ、ありゃあ。」
コイツのように、自分の事しか考えてないドライバーも多い。挨拶もする気が失せたドライバーは久しぶりだ。