私は40歳を待たずに両親を無くしました。
母は糖尿病持ち(透析はしていませんでした。)で、そううつ病を発症し、最後はうつだけが残りました。
ある日、姉から電話があり、
「どうしよう!アタシお母さんを殺しちゃった!」
酷く動揺していました。
「ちょっと落ち着いて。何があったの?」
どうやら、朝お風呂に入った母が、なかなか出てこないのを不審に思った姉がお風呂に行ったところ、溺れて亡くなっていたそうです。
この時私は32歳でした。
父は前立腺のガンで、発見時、かなり進行していたようです。最初は治療していたのですが、余りに辛そうな様子を不憫に思った後妻さんが、緩和ケアに切り替えました。
入院中、1度お見舞いに行きましたが、痛み止めのモルヒネを打っており、来たのが私かどうか認識出来ていないようでした。その時はかなりショックで顔を背けて泣いてしまいました。
「今夜が山かもしれないから、大変だろうけどコッチに来てくれる?」
と、連絡があり向かっている途中で父は亡くなりました。
この時私は38歳でした。
よくテレビなどで、芸能人が自分の両親を紹介しているのを見ていたので、自分も当然そのくらいの年齢まで両親がいるものだと思っていたので、40を前に両親を失ったときは複雑な心境でした。
私は葬儀社の経験があったので、余計に思うのかもしれないのですが、お墓って必要なんでしょうか?
「千の風になって」の歌のとおり、そこに両親が眠っているとは思えないんです。確かに御骨は納めてあります。だからといって、そこに両親が・・・とはどうしても思えないのです。年長者の方からすれば、バチ当たりなことを言っているように聞こえるでしょうがこの考え方だけはずっと変わりません。
妻とはお互いどちらが亡くなっても散骨して、お墓は無しでって決めてます。
きれい事でなく、心の中に思い出として残っているだけで十分な気がするのですが、間違ってますかね?