よく店の搬入口が開くまで待たされる時がある。そんな時は缶コーヒーを2本持って知り合いのドライバーのところへ行く。
「お疲れさん。どう?今日は多いの? 」
と、コーヒーを渡す。
「おう、サンキュー。いや、そうでもないね。昨日は多かったんだけどね。」
なんてことないやり取りだ。
缶コーヒーを2本持って行くのは、
「ちょっと話そうぜ。」
の意思表示だ。
ここでのコミュニケーションは本当に大事だ。
世の奥様方は
「何でそんなことするの?もったいない。飲み物なら持って行ってるじゃない。」
と言うだろう。しかし、この缶コーヒーはイザと言う時に化けるのだ。
現に俺が骨折して、作業が出来なかった時、全ての作業を代わりにやってくれた。
あるドライバーなんかは、残り3件の配達があるにも関わらず、全部やってくれた。
日頃コミュニケーションをしっかり取っているから、困った時に助けてやろうという気が起きるというものだ。
たかだか130円の缶コーヒー。
どうだ、高いか?安いか?